2026年1月23日(金)放送の特番で、タレントのカズレーザーさんが海上自衛隊の最新イージス艦を徹底取材するドキュメントを見ました。
番組名は「沸騰ワード10」
製作は日本テレビ。※公式サイト
とても楽しく拝見しました。24時間体制で日本の安全を守り続ける自衛隊の皆さんが頼もしかった。
番組ではイージス艦の厨房でパンを焼くシーンや、緊迫感のあるる戦闘訓練の様子を紹介していました。
番組の最後に応急工作員の方が、工作室で手作りした記念のキーホルダーをカズさんにプレゼントしていました。
カズさんが「わあ嬉しい、どうもありがとう!」と言って番組はハッピーエンド。
私がここでとても気になったのがこの 応急工作員 というお仕事についてです。
応急工作員の仕事
「応急工作員」の主な仕事は軍艦に穴が開いた時、そこを塞いだり、軍艦の大事な部品が壊れた時、その部品を応急的に艦内で作ったりすることです。平時の仕事もたくさんあるけど、本業はやはり緊急事の応急工作。
カズレーザーさんに記念品をプレゼントするのは撮影前から決まっていたことでしょうけど、応急工作員さんが艦内の工作機で記念品を手作りしたことは事実です。応急工作員が海の上であらゆる部品や記念品を作れる技術は 非常に重要 なのです。

番組の中で触れられていましたが、アメリカや諸外国との合同訓練の時、実際に応急工作員どうしで記念品を交換し合う文化が軍隊にはあるらしい。なんかちょっとカワイイ♡
私は海上自衛隊の応急工作員さんの見事な腕前を見て、あの名作映画の あの名シーン を思い出しました。
アポロ13の名シーン
それは1995年の映画「アポロ13」のワンシーンです。
1970年、宇宙船内で起きた爆発事故の影響でアポロ13号は月面着陸を断念し、急いで地球帰還を目指します。
船内は様々なトラブルに襲われますが、その一つが「二酸化炭素フィルターの修繕」でした。
船内の二酸化炭素を除去するフィルターを急遽船内で作り直さないといけなくなりました。二酸化炭素を除去できないと3人の船員は窒息してしまいます。
地球上の軍艦とは違い、小さな宇宙船には応急工作員がいません。
そこでNASAのスタッフは大慌てで
「この四角いフィルターを、何としても丸い通気口にピッタリ隙間なくはめるんだ!」
と無茶苦茶な指令を出します。
船内の二酸化炭素は既に危険な量に迫っている。急がなければならない。
とても面白かったです。いや、この映画は 実話 ですから、船員の命の危機を楽しんではいけないのかもしれませんが、映画史に残る名場面だと私は思います。
人間の底力
1970年当時の最新鋭コンピューターを搭載し、精密なマイクロ部品で装備を固めたアポロ13号。
その宇宙船が予期せぬ危機に遭遇した時、その場にいる人間が自分の手でピンチを乗り越える場面はとても感動的です。
陸上自衛隊には応急工作員がいません。新しい物資を補給部隊に届けてもらう方が早いから。
航空自衛隊にも応急工作員がいません。機内で修理しているヒマなど無いからです。
海上自衛隊には応急工作員が欠かせません。海の上では孤立無援。陸地まで部品を取りに行く時間もありませんから。
アポロ13号の乗組員は、NASAの指示に従って二酸化炭素フィルターを作り上げ、危機を脱します。
3人の乗組員は地上で応急工作の訓練も受けていたのでしょうか? 映画ではそこまで細かく触れられていませんでした。
野生の力
昭和オヤジの戯言ですが、若者がスマホを落としちゃったら、何もできなくなるんじゃないかと心配です。
私の息子は学校の時間割を「知らない、持ってない」と言ってました。毎日スマホに翌日の時間割が届くのだそうです。もしスマホが壊れたらどうするんだろう?と不思議でなりません。
私には船で航海した経験がありませんが、「登山で縦走」をした経験なら何度もあります。
縦走とは下山しないまま尾根伝いに山頂をいくつも続けて歩くことです。一般的には2泊以上かけて行います。まあ、1泊2日でもできなくはないです。
2泊3日の登山に行く時は、かなり念入りに準備します。山小屋にはできるだけ頼りたくありません。山小屋はラクだから、つまんない。
地上に降りないまま3日間も山の中にいると、けっこう孤立無援です。
まず山には水道がありません。湧き水を汲める場所を事前にチェックしておく必要があります。
当然売店もありません。たまには山小屋でジュースを買うこともありますけど、それはあまりやりたくありません。
骨折や遭難はしたことありませんが、「遭ったらどうしよう」という備えは当然準備しています。
山で一番困ったことは下痢した時ですね。冷たい雨が降ってきて急に大ピンチになりました。
あとよくある危機が「お箸を忘れること」です。一度木の枝を2本拾って弁当を食べたことがあります。それ以来、割り箸をザックに常備するようになりました。
海上自衛隊や宇宙船の皆さんとは比べ物にならないほど幼稚な経験ですが、自然の中で孤立無援になると、ほんのちょっぴり人間の野生の力が発揮されるので楽しい。現代日本でキャンプがブームなのもなんかわかる気がする。
私は人間の野性味のことを「知恵と勇気」と表現して大切にしていますが、この話を中学生の息子に何度言っても「ふーん…」とスマホ持ったままバカにされます。お前ももう少ししたらわかるさ。