本文
NHKの朝ドラ「ひまわり」より。
1996年、司法試験に合格し、弁護士となった松嶋菜々子。まだまだ見習い中。
法律事務所の先生が留守の間に、80歳のおばあさんが1匹の子犬(ポメラニアン)を抱えてやって来ました。
留守番の松嶋菜々子が応対すると、おばあさんはこう話し始めました。
この子は6か月前、迷子になっていたところを私が拾って育てたのです。
ケガをしていて病院で手当てをして、それでも弱っていたので少しずつ食べ物を与え、て元気になるまで3か月かかりました。
今ではすっかり私になついていてくれているのですが、3日前に散歩している時、元の飼い主だと名乗る男性と偶然出会ってしまい、この子を返せと言うんです。
男性が言うには「この子は血統書付きで何十万円もする犬だから、絶対に譲るわけにいかない。今すぐ返せ」と、こうです。
そりゃあ、私だってこの子を元の飼い主さんに返すのはやぶさかじゃありません。
でもあの男の態度は横柄で、この子が迷子になってる間、探そうともしなかったんです。
この子を返して、この子が本当に幸せになれるのか、私はとても心配です。
この話を聞いた松嶋菜々子はこう答えました。
でもおばあちゃん、6か月以内なら法的にはワンちゃんの所有権は落とし主さんにあります。
残念ですが、そのワンちゃんの所有権は落とし主さんにあります。
(※ちなみに所有権の件は2007年の法改正で現在は「3か月」に変わっています。放送当時はまだ「6か月」でした)
問題
ここで問題です。
あなたが松嶋菜々子の立場なら、おばあさんにこの後 何と言いますか?
そして飼い主の男性と、どう話をつけますか?
この問題に正解はありません。
どう行動しても間違いではありません。
松嶋菜々子は司法試験に合格したての新米弁護士、しかも見習い中です。
松嶋菜々子の語った法律は一つも間違っておりません。全くの正論です。
あなたが松嶋菜々子なら、どう対応しますか?
解答例
先ほども言った通り、この問題に正解はありません。
どの選択も正解です。
ちなみにドラマの中では弁護士の先生(奥田瑛二)が帰ってきて、男性にポメラニアンを返しますが、同時に6か月間の養育費と病院での治療費合計20万円を請求します。
すると男性は「カネを払うくらいなら、そんな犬、ばあさんにくれてやる」と捨て台詞を残し去ります。
こうしてポメラニアンはめでたくおばあさんと暮らせることになりました。
法律でお仕事なさる弁護士さん。
あなたはどうお感じなりましたか?