2026年の今も世界各地で戦争が行われています。
アメリカとイランの紛争もそうですが、ロシアとウクライナの戦争ももう4年経過しました。
私ら日本人はもう80年以上、戦争に直接関わってはいませんけれども、今度高市内閣で武器の輸出を認めるみたいな動きもあってね、望むと望まないに関わらず、なんかいつまでも戦争って無くならないんやなと思ったりしてます。
脱獄の歴史
昔から脱獄映画というジャンルは人気で、最も代表的な作品はスティーブ=マックイーンの 大脱走 ですね。
令和の子は大脱走なんか知らないでしょうし、ひょっとするとスティーブ=マックイーンも知らないかもしれない。
でもこの曲なら知ってるでしょう。大脱走マーチ
昭和の音楽の教科書にはこの大脱走マーチが載ってました。私は授業で大脱走の話を知りました。
8時だョ!全員集合でもドリフターズがよく脱走コントをやってて、あの頃は志村と加藤がしょっちゅうトロッコに乗ってトンネルをくぐってました。
それからアニメのルパン三世もしょっちゅう脱獄してました。
ルパンが頭のおかしくなったふりをして、2年かけて脱獄する話も小学生には刺激の強い脱獄方法でした。
それを言えば1995年の「ショーシャンクの空に」は19年かけて脱獄している。劇中に登場する「巌窟王(モンテ=クリスト伯)」さながらに。
トンネルを掘る脱獄は掘った土をどう隠すかが難しいのだが、ショーシャンク刑務所のアンディは「大脱走」と同じ土の捨て方をする。ズボンの裾から少しずつ庭に捨てるのだ。
勝利への脱出
スティーブ=マックイーンががんで亡くなった翌年にアメリカで公開された「勝利への脱出」
この作品もコミカルで軽快でハートウォーミングな快作でした。
主人公はなんとペレ。王様ペレです。
「マイケル=ケインだろ!」
いや、勝利への脱出は完全にペレの映画だよ。
ペレはサッカー以外のシーンでも大活躍していたし、ペレのあのオーバーヘッドキックが映画の雰囲気をガラリと変えた。
同年の漫画キャプテン翼にも大きな影響を与えた。この映画はサッカーの歴史も変えた。知らんけど。
映画のペレのポジションはもちろんエースストライカー。
ディフェンダーはボビー=ムーア。イングランド最高のキャプテン。
「いや、史上最高はベッカムだろ!」
その議論はいい。本題はそこじゃない。それに例えがいちいち古い。
清水エスパルスで監督してたオズワルド=アルディレスもこの試合でワンゴールを決めている。彼は1978年のワールドカップで優勝したばかりの現役選手だった。当時28歳。
んでゴールキーパーがなんとシルベスター=スタローンである。
若き日のスタローンの雄姿はとてもハングリーで、今作における「使いっ走りの若者感」がとてもいい味を出してました。
が、当時のスタローンはロッキーとロッキー2を立て続けにヒットさせた時なので、実は既にスーパースターだった。勝利への脱出の翌年にはランボーでまた主演を張ることとなる。
コロコロコミックにも掲載された
映画自体は第二次世界大戦でドイツ軍に掴まったイギリス人やアメリカ人の捕虜の話。
暗い話になりがちなのですが、大脱走がそうであったように、囚人たちが明るくポジティブで熱血漢なのだ。
ドイツ軍と捕虜チームがパリで親善試合をする。当時のパリはドイツの支配下で、フランス人はサッカーに飢えていました。
ドイツの偉大さをヨーロッパに示すためのプロパガンダとしてこの試合は計画されました。
そして捕虜チームはこの試合のハーフタイム中に全員で脱獄するという計画を立てる。
で色々あって最後は○○で終わるんですが、これが感動的な映画でした。今観ても十分面白い。
ドリフがパクったのは大脱走の方でしたが、勝利への脱出も色んなところでパクられた。
私が覚えているのは小学館の月刊コロコロコミックだった。
サッカーしてるとグラウンドに戦車が入ってきて、
「試合に勝ったら貴様ら全員を撃ち殺すぞ」
と脅すようなハチャメチャな読み切り漫画があった。劇画タッチでけっこう怖かった記憶がある。
勝利への脱出もそれに近い雰囲気でした。
試合に負けるように命令されてもいたし、捕虜チームがゴールを決めると全部オフサイドと判定される。相手のタックルやパンチが入ってもノーファール。
「こんな試合さっさと負けて、脱獄しようぜ」
試合前にはそう誓い合ったはずなのに、ハーフタイムになると「俺は勝ちたい!」って言い出すヤツが現れる。
んで後半開始。脱獄を手引きするやつらが怒りだす。
「おい、約束が違うじゃないか! 脱獄のタイミングはハーフタイムの今しかないんだぞ!」
これ以上はネタバレなので言わない。
だがラストシーンは圧巻で感動です。なにせスタローンとビル=コンティの音楽だからどうしてもロッキーっぽくなっちゃう。
大脱走も荒野の七人からの流れがあって、スティングにも明日に向かって撃ての流れがあった。
日本には二番煎じという言葉があるが、勝利への脱出にもロッキーのような情熱、闘魂、そして博愛があったのかなと思います。